硬いものを食べた時や口のまわりに強い衝撃が加わった時に、セラミックの詰め物や被せ物が取れてしまって困っていませんか。
セラミックは耐久性が高い素材ですが、詰め物や被せ物が取れてしまうこともゼロではありません。セラミックの詰め物や被せ物が取れてしまった時にどのように対処すればいいのか、自分で何とかすることはできるのかなど、正しい情報を知らないと歯の状態が悪化してしまう可能性があります。
当記事ではセラミックの詰め物や被せ物が取れてしまった時の対処法を解説します。
結論としては、なるべく早く歯医者で治療をしましょう。取れてしまったセラミックの詰め物や被せ物は再利用できる可能性もあるので、捨てずに歯医者に持って行きましょう。
それでは、詳しく解説していきます。
セラミックの詰め物や被せ物が取れてしまった時の対処法
セラミックの詰め物や被せ物が取れてしまった時の対処法を紹介します。
なるべく早く歯医者に行く
まずはなるべく早く歯医者に行って、取れた部分の治療を行うことが必要です。セラミックの詰め物や被せ物が取れてから1~2週間以内には歯医者に行かないと隣の歯が倒れて被せられなくなります。
セラミックの詰め物や被せ物が取れたと歯医者に連絡をすれば、優先的に治療を受けられる可能性もあるため、歯医者に相談してみてください。
取れたセラミックの詰め物や被せ物はとっておく
取れてしまったセラミックの詰め物や被せ物は、もう1度再装着することもあります。そのため、セラミックの詰め物や被せ物は捨てずに取っておきましょう。取れたセラミックの詰め物や被せ物は、軽く水で洗い、ケースやビニール袋に入れて保管します。
口の中を清潔に保つ
セラミックの詰め物や被せ物が取れた部分は、汚れがたまりやすく再び虫歯になっていることもあります。すぐに歯医者に行けない場合は、こまめに歯磨きをして口の中を清潔に保ちましょう。ただし、取れた部分は柔らかい歯の内部が削れてしまうことがあるので、研磨剤の入った歯磨き粉を使って強く磨くのは避けてください。
セラミックの詰め物や被せ物が取れてしまう理由
セラミックの詰め物や被せ物が取れてしまう理由を4つ紹介します。
虫歯ができた
1つ目は、虫歯ができたためです。銀歯と比較するとセラミックは虫歯を再発しにくいのですが、メンテナンスを怠ると再び虫歯になることがあります(二次カリエス)。虫歯によって歯がさらに溶けて、セラミックの詰め物や被せ物が取れてしまいます。
接着剤が劣化した
2つ目は、セラミックの詰め物や被せ物と歯をくっつけていた接着剤が劣化したからです。セラミックと歯を固定するための接着剤は、時間が経つにつれて劣化してしまいます。劣化し固定する力が弱まったことにより、セラミックの詰め物や被せ物が取れてしまうことがあります。
外部から強い衝撃が加わった
2つ目は、セラミックの詰め物や被せ物と歯をくっつけていた接着剤が劣化したからです。セラミックと歯を固定するための接着剤は、時間が経つにつれて劣化してしまいます。劣化し固定する力が弱まったことにより、セラミックの詰め物や被せ物が取れてしまうことがあります。
外部から強い衝撃が加わった
3つ目は、外部から強い衝撃が加わったからです。事故やスポーツ時の衝突などで、口の周辺に強い力が加わった時に、セラミックの詰め物や被せ物が取れてしまうことがあります。取れてしまった詰め物や被せ物で口の中を傷付けないよう、気を付けましょう。
歯ぎしりや食いしばりでセラミックが変形した
4つ目は、歯ぎしりや食いしばりでセラミックが変形してしまったからです。歯ぎしりや食いしばりをする癖がある場合、歯やセラミックに強い圧力がかかります。虫歯がなく、セラミックの詰め物や被せ物が頻繁に取れてしまう場合は、歯ぎしりや食いしばりの対策を行う必要があります。意識的に歯ぎしりや食いしばりをしないように気を付けたり、寝る時にマウスピースを付けたりする方法があります。
セラミックの詰め物や被せ物が取れた時に歯医者で行う治療
セラミックの詰め物や被せ物が取れた時に、どのような治療を歯医者で行うのか解説します。
取れたセラミックを再装着する
取れたセラミックの詰め物や被せ物が変形せずに保管されていて、取れた部分の歯に異常がなければ、取れたセラミックを再び装着します。取れたセラミックを消毒し、再装着するだけなので、通院は1~2回で治療を終えることができます。
虫歯などの治療をしてからセラミックを作り直して装着する
セラミックが取れた部分の歯に虫歯がある場合は、さらに歯を削るなどの治療が必要です。詰め物や被せ物の形も変わるため、再び型を取ってからセラミックで詰め物や被せ物を作り直します。その他、セラミックの詰め物や被せ物が変形してしまっている場合やなくなってしまった場合も作り直すことになります。通院回数は2~3回程度で す。
セラミックの詰め物や被せ物が取れた時によくある質問
セラミックの詰め物や被せ物が取れた時に、患者様からよく聞かれる質問に回答します。
セラミックを付けた歯医者と別の歯医者に行ってもいい?
セラミックを付けた歯医者ではなく、他の歯医者で取れた詰め物や被せ物を治療することはできます。詰め物や被せ物が取れた場合は、なるべく早く治療をすることはもちろん重要ですが、セラミックの治療実績や、再治療に対応しているか等も確認して歯医者を選ぶことを推奨いたします。
なお、当院(しろくま歯科医院)では、他の歯医者で行ったセラミックの再治療が可能です。セラミックの詰め物や被せ物の症例も多数ございますので、お困りの方はお気軽にお問い合わせください。
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セラミックの詰め物や被せ物は自分で付け直せる?
セラミックの詰め物や被せ物は自分で付け直すことはできません。仮にうまくはまったとしても、少しでもずれた状態で噛んでしまうと、セラミックの詰め物や被せ物が変形してしまったり、割れて口の中を傷付けてしまったり、歯がかけてしまったりする可能性があります。セラミックの詰め物や被せ物が取れてしまった場合は、歯医者で治療を行いましょう。
取れたセラミックを飲み込んでしまった時はどうすればいい?
歯科の治療で使われるものは、間違えて食べてしまっても人体に影響のない素材で作られていることがほとんどです。飲み込んでしまったセラミックの詰め物や被せ物はほとんどの場合、そのまま排泄されます。万が一セラミックを飲み込んで、喉や胃に違和感がある場合は内科を受診してください。
セラミックの詰め物や被せ物が取れた時に食事で注意することはある?
セラミックの詰め物や被せ物が取れた部分は、歯がダメージを受けやすい状態になっています。せんべいやナッツなどの硬い食べ物や、極端に熱い・冷たい・辛い食べ物を食べると、歯が欠ける原因となってしまうので、避けてください。なるべく食べ物を噛む時は、詰め物や被せ物が取れた歯の反対側で行うようにしましょう。
セラミックの詰め物や被せ物を長く使うためのポイント
セラミックは銀歯よりも耐久性が高く、長期的に使用することができますが、経年劣化をして取れてしまうこともゼロではありません。なるべく長くセラミックの詰め物や被せ物が使えるようにするためのポイントを解説します。
丁寧に歯磨きをする
セラミックの詰め物や被せ物が取れてしまう理由の中でも特に多いのが、虫歯です。セラミックの詰め物や被せ物をした歯は一度虫歯の治療を行った箇所なので、再び虫歯になりやすいです。今までのセルフケアを続けていると再び虫歯になってしまう可能性があるので、より丁寧な歯磨きやオーラルケアをする必要があります。
歯ぎしりや食いしばりの対策をする
虫歯ができたわけでなく、セラミックに強い衝撃を与えたわけでもないのに、短い期間で何度もセラミックの詰め物や被せ物が取れてしまう場合は、歯ぎしりや食いしばりが原因である可能性が考えられます。セラミックは非常に硬い素材ですが、歯ぎしりや食いしばりがひどいと変形し、元の歯にも大きなダメージを与えてしまいます。特に寝る時に歯ぎしりや食いしばりをしていることが多いので、寝る時用のマウスピースを付けるなどの対策を歯医者で相談してみましょう。
定期健診で異常がないか確認する
虫歯はセラミックが取れる原因になりますが、初期段階では自覚症状があまりないので、自分で気付くことが難しいです。セラミックの詰め物や被せ物の状態の変化も見てもらうために、3~6カ月に1度は歯医者で定期健診をすることをおすすめします。定期健診では歯にたまった歯石を取り除くので、虫歯にもなりにくくなります。
セラミックの詰め物・被せ物が取れたら早急に歯医者へ
セラミックの詰め物や被せ物が取れた時は、取れたものを清潔に保管し、なるべく早く歯医者で治療を行うようにしてください。セラミックの詰め物や被せ物が取れた部分は、再度虫歯になっている可能性もあり、ダメージを受けやすくなっています。いつも以上に口の中を清潔にし、硬い食べ物や刺激物を避けましょう。また、セラミックの詰め物や被せ物は銀歯よりも耐久性が高いですが、噛み合わせが変わったり状態の変化がありますので、定期的に歯医者での検診をおすすめします。
しろくま歯科医院では、他の歯医者で付けたセラミックの詰め物や被せ物でも、再治療することが可能です。
セラミックの詰め物や被せ物が取れてお困りの方はお気軽にお問い合わせください。
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